【Webサービス作成日記】教材SNS Portcurio(ポートキュリオ) を作ってみた!_05

Portcurioのロゴ Web開発

「個人商店になりがちな先生のために」、「洗練された教材で学びたい児童・生徒のために」、教材用のSNSを作ってみました。

その名も『Portcurio』!
読み方は「ポートキュリオ」となります。

どういったサービスか

サービス名である Portcurio(ポートキュリオ) は、ポートフォリオ(portfolio)キュレーション(curation)キュリオス(curious)からとっています。

イメージとしては、SNS と Wiki と Git を掛け合わせたような発信がしやすくて発信力があって情報共有がしやすいサービスを目指しています(Git(バージョン管理)機能 については今後の導入を検討しています)。

ポートフォリオ(Portfolio)

ご自身の教材を投稿して溜めていくことによって、自分がこれまでどのような教材を作っていったか一覧にできるようになります。つまり、教材の「ポートフォリオ」を作成することが可能となります。

今のところ投稿できるものは下記となります(今後さらに増やしていく予定)。

投稿できるコンテンツ
  • テキスト
  • 画像(png, jpeg, gif)
  • ドキュメント
    • Google スライド の埋め込みコード(スライド表示される)
    • Google ドキュメント の埋め込みコード(プレビュー表示される)
    • Google スプレッドシート の埋め込みコード(プレビュー表示される)
    • Google フォーム の埋め込みコード(プレビュー表示される)
    • Web版 PowerPoint の埋め込みコード(スライド表示される)
    • PDFリンク(プレビュー表示される)
    • Google ドライブ 上の PDF(プレビュー表示される)
  • oEmbed
    • YouTube リンク(そのまま再生可能)
    • Twitter リンク(内容の表示可能)
  • サイトのリンク(プレビュー表示機能(OGP等)あり)

上記のように様々な教材を共有することが可能です。基本的にはリンクや埋め込みコードで投稿していくことになりますが、そのまま表示することが可能であり、ファイルとしてダウンロードしたり新たなページを開くことなく、一目でどのような教材か確認することができます

pdfを投稿
PDFの投稿
youtubeを投稿
YouTubeの投稿
画像を投稿
画像の投稿
スライドを投稿
スライドの投稿
サイトのリンクを投稿したらサイトのプレビューが表示される
サイトの投稿

公立の教員であれば特別な事情がない限り数年で異動となります。その際、せっかく手間暇かけて作成した大事な大事な教材が消失してしまったという経験がある方は少なくありません。また、校内においても自分が作成した教材が「あの単元のあの教材を○年前ぐらいに作ってどっかにあるんだけどなー」なんて状態になってしまって、再度一から作成したり数時間かけて探したりした経験がある方が大半かと思います。

さらには、似たような教材を一から校内の教員、隣の学校で作ってしまったりしている状況があちらこちらにないでしょうか。

作成した教材は財産です。ぜひ、ポートフォリオとして溜めていきましょう。

キュレーション(Curation)

他の方が作成した教材をマーク(いいね、ブックマーク等)したり、活用したりすることができます。また、コメントをいただくことによって、より良いものにブラッシュアップしたり意見交換したりすることも可能です。

情報が溢れかえっている近年、「キュレーション」というワードが浸透していっています。

IT用語としては、インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う。キュレーションを行う人はキュレーターと呼ばれる。

キュレーションとは – コトバンク

近年、日本の教育現場では20年遅れであった環境が急速にIT化されていっていると言われています。特に、コロナ禍 と GIGAスクール構想 によってその変化は非常に大きいものです。

その一方で、HOT であるが故に、情報や教材が整理されずに溢れかえっていると個人的には感じています。「誰かが作った良い教材がきっとどこかにあるのはわかってはいるが、量が膨大過ぎて探すことが難しい」ため、結局自分で作成してしまってはいないでしょうか。

ぜひ、キュレーションしていってみんなでより良い教材を作成していきましょう。

検索・タグ機能

検索機能、タグ機能(フィルタ機能含む)を使って、キュレーションを効率良く行うことも可能です。なお、タグは投稿者以外も編集することが可能です(投稿者が付けたタグを投稿者以外が削除することはできません)。

タグの編集
タグの編集・追加
タグのフィルター
タグのフィルター

Porc機能

キュレーション自体は、ブックマークのような機能である Porc(ポーク)機能を使います。各投稿に豚の貯金箱のマークがあるので、そのマークをクリックすることで、Porc することができます。Porc することで、自分が Porc した投稿(教材)のみを、My Portcurio のページで一覧表示することができ、さらにはその中でキーワード検索やタグ検索を行うことが可能です。なお、自分の投稿は自動で Porc されるようになっていますが、もちろん Porc を外すことも可能です。

各投稿の Porc(ブックマーク)ボタンをクリックしたら My Portcurio で一覧で見れる
Porc のやり方

レスポンス機能

各投稿には いいね機能 や コメント機能 でレスポンスすることが可能です。また、コメント機能にはリプライやメンション機能、さらには後ほど説明する通知機能が実装されており、活発に意見交換をしながら教材をブラッシュアップしていくことが可能です。

いいねボタン、いいねした人の一覧、コメント機能とリプライ・メンション機能がある
レスポンス機能

お役立ちリンク集(Wiki機能)

また、ユーザーであれば誰でも編集可能な「お役立ちリンク集」のページを用意しました。イメージとしては「お役立ちリンク集」の Wiki ページ となります。誰でも簡単に編集できるエディタを実装していますので、皆さんでとっておきのリンク集を作成しましょう!なお、マークダウンでも記述することが可能です。

お役立ちリンク集ページとその編集
お役立ちリンク集

導入予定の機能

ソート機能は近々導入予定です。「関連教材」のようなリコメンド機能もゆくゆくは導入したいと考えています。

キュリオス(Curious)

学びとは、本来興味を惹かれる楽しい(キュリオスな)もので、喜びでもあるはずです(少々哲学っぽくなりますが)。

教材の ポートフォリオ化 と キュレーション によって、児童・生徒だけでなく、大人にとっても興味を惹かれる教材が増えていき、学びがより良いものになることを目指しています

通知機能(LINE連携)

キュリオスの一つとして、各ユーザーのレスポンスを通知してくれる機能を実装しました。この通知機能は、LINEと連携することが可能です。

画面右上のベルマークをクリックすると通知一覧が表示される
通知の一覧
フッダーの右端の「友だち追加」ボタンからLINEの「友だち追加」のQRコードが表示される
LINEの「友だち追加」の方法

フォロー・通知登録機能

また、フォロー機能を実装しており、フォローしているユーザーの投稿は、トップページにも表示されるようになります。さらには、フォローしているユーザーの通知登録をONにすると、フォローしているユーザーが新規で投稿した際には通知が来るようになります。

Usersページからユーザーをフォローしたりフォローしたユーザーの通知をONにすることが可能
フォローとフォローしたユーザーの通知登録機能

プロフィール表示機能

フォローの参考になるよう、各ユーザーがどのような投稿やレスポンス(コメント・いいね)をしていてどのようなフォロー/フォロワーがいるのかも プロフィールページ より見ることができます。なお、ユーザーの通知登録の一覧は自分のみ見ることができます(他のユーザーから見ることはできません)。

プロフィールページからユーザーの投稿やレスポンス、フォロー・フォロワー状況が見れる

PWA対応

そして、本サービスがより身近になるように、スマホアプリのようになるPWA(プログレッシブウェブアプリ)に対応しています。ぜひ、インストールしてみてください(iPhoneの場合は、真ん中のアイコンをタップした後、「ホーム画面に追加」を選択してください)。なお、iOSがPWAからのプッシュ通知に対応次第、通知機能はLINEからPWAに統合する予定です。

PWAインストールボタン。左からAndroid, iPhone, Chrome。
PWAのインスールボタン(左からAndroid, iPhone, Chrome)

今後の予定

ポートフォリオ機能、キュレーション機能をもっとグレードアップしていく予定です。特に検索機能とWiki機能等は早々に導入したいと考えています。 ← 導入しました

Wiki機能はこちらの 情報教育教材のまとめサイト の移行とバージョンアップを第一歩として予定しています。

また、Wiki機能で使用しているエディタを活用したページの作成・投稿機能や、教材の一括投稿機能、相互フォローのみ公開機能などを近々導入予定です(公開/非公開機能は実装済み)。可能であればGoogle Workspace と連携できるアドオンを作成し、Google Workspace から簡単に Portcurio に投稿したり、共同編集が可能な共有リンクに繋げたりできると良いなぁと妄想しています。あとリコメンド機能もですね。

現在はまだプレリリース段階で本リリースではない状態ですが、ポリシー周り(特に著作権などの知的財産権について)を整えて近々本リリースする予定です。

プレリリース段階であるので、簡単にログインできるサンプルユーザーも用意しています。興味を持たれた方はぜひ一度触ってみて、感想やご意見等のコメントをいただけると幸いです。一緒に良い良いものを作っていきましょう。

コードも公開しています。

情報教育を中心に教育関連のことを発信していますので 他の記事TwitterYouTube もご覧いただけると嬉しいです。また、情報教育教材のまとめサイト も作成しています。教材だけでなく、入試情報や便利ツールの一覧集などのページもありますのでぜひご覧ください。

システム環境

  • 主な開発言語 : Ruby 3.0.4
  • 主なWebフレームワーク : Ruby on Rails 6.1
  • DB : RDS (MariaDB)
  • Webサーバ : Nginx
  • 本番環境 : AWS (ECS on Fargate)
  • ステージング環境 : AWS (ECS on EC2)
  • 開発環境 : ローカル (Docker)
  • コードホスティング : GitHub, Terraform Cloud
  • IaC : Terraform (HCL)
  • CI/CD : GitHub Actions
  • テストフレームワーク : RSpec
  • メールホスティング : SendGrid
  • 通知連携 : LINE Messaging API
  • PWA対応

高校の情報科の元教員で、EdTech Webエンジニア(ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、AWS Certified Solutions Architect – Associate 認定)。大学・大学院では実験心理学(人間の情報処理)を専攻。実践事例を報告したり、教育者向けだけでなく企業向けのイベントに登壇するなどの活動をしている。Google for Education Certified Trainer(Google for Education 認定トレーナー)。

Web開発

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