【Webサービス作成日記】浦島太郎な元SE・現教員が教材共有Webサービスの作成を決意する_01

浦島太郎な元SE・現教員 教材共有Webサービスを作ると決意する Web開発

教材共有のWebサービスを作りたい。

できればSNSとWikiとGitを掛け合わせたような発信がしやすくて発信力があって情報共有がしやすいサービス。

情報科教員である 筆者あるふ がそんな想いを持つまでの流れと、どれだけWebエンジニアとしては素人であるかというお話をさせていただく。

情報科の境遇

このご時世、いろんな方が電子教材を作成している。特に情報科の多くはスライドを作成して授業をしている。プリントを手書きで作っている方などほぼ皆無だろう。そしてコロナ禍によって動画教材の作成まで手を伸ばした方は少なくない。

ましてや情報科においては来年度(2022年度)より情報Ⅰという必履修科目がスタートする。IPAが主催しているITパスポート試験においては、出題範囲・シラバスを情報Ⅰに対応していくようにするといった発表もされている。さらには、2025年度(実施は年明けの2026年)に大学入学共通テスト(旧センター試験)の受験科目となることが決定している。そして、これらに向けて様々な教材を作成している勇者たちが数多くいるのだ。

しかし、個人的には「それぞれが別々に活動していて孤軍奮闘感」が存在しているのを強く感じている。そもそも情報科の教員は、正規が学校に1〜2名いれば恵まれている方で、正規だったとしても教員の業務外と言われてもおかしくないシステム整備や環境整備、サポート対応に追われていることが大半だ(大抵の場合、このような業務に身を削っても評価につながらない。残業代にももちろんつながらない)。

うん・・・このご時世で非効率ではないか?なんとかできないものか??


残念ながら、業務外っぽいよくわからないシステム周りの校務?については、改善されていくのはまだ先々のことであるように思われるのと、筆者個人ではどうしようもない事柄である。

では、せめてこの勇者たちの教材だけでももっと効率よく活用できないか??

Google Site で情報教育教材のまとめサイトを作成

日々強くなるこの想い。

そんな想いを持って、全国の情報教育関連の人たちが集うグループで声がけをし、Google Site を活用して下記の情報教育教材のまとめサイトを作成した。

情報まとめ

このサイトは、上記のグループの方であれば誰でも編集することができ、情報や教材を追加していくことができる。

Google Site の良いところはそういった編集のしやすさ、アカウントの管理のしやすさだろう。

入試情報や便利ツールのリンクもまとめている。ここを見れば、「何かしらの情報を得られる」というサイトになりつつある。

しかし…これ、流行らないだろうな…。。

流行らないと思う理由は以下の理由である。

  • 見た目
  • 探すのが大変
  • 発信力が低い
  • 投稿の手間

Google Site は社内等での情報共有としては優れているが、プラットフォームとしては機能が足りない。手軽に編集しやすいため、コンテンツを集めやすいと思いきや、上記の理由によりコンテンツを集めるのが大変なのではないか。

筆者が求めるのは、

  • 発信のしやすさ
  • 発信力が高い
  • 求める情報が手に入りやすい
  • 情報(投稿)に対してのフィードバック
    • さらなる情報の価値を高めるサイクル
  • 情報の共有と体系化

である。

具体的には、

  • 発信のしやすいさ:SNS
  • 発信力が高い:SNS
  • 求める情報が手に入りやすい:検索サイト
  • 情報(投稿)に対してのフィードバック:SNS
  • 情報の共有と体系化:SNS、Wiki、Git

といったところである。

つまり、Webサービス必要じゃね?という結論に至った。

Webサービスを作成していく上での筆者のスキルとキャリア

というわけで、Webサービスを作成していこうと決めた。目指すべきWebサービスはSNSとWiki(できればGit)を掛け合わせ、検索性が高いものである。

さて、筆者自身で作れるのかどうなのかという問題だが、筆者はWebサービス作成の経験は皆無である。以下、Webサービスを作る上で必要となるであろう項目に対する 筆者あるふ のスキルやキャリアを述べていく(自分で悲しくなる現状です…)。

HTML/CSS

HTMLやCSSはなんとなくわかっている程度で、WordPressで少しカスタマイズできるくらい。都度調べながらやっている感じで、体系的に学習したことはない。

JavaScript

JavaScriptの基本構文はわかる。GAS(Google App Script)でAPI連携をちょっとしたことがあるぐらい。授業で教えたことはあるが、基本制御構造が中心のプログラミングの初歩を教えていたぐらいで、Webサイトの動的処理までは詳しくない。

PHP・Ruby・Goなどのサーバーサイドの言語

PHPやRuby、Goなどのサーバーサイドの言語はほとんどわからない。

プログラミング経験

プログラミング経験としては、大学院生時代、C#ベースでPychtoolboxという実験心理学用のライブラリを中心に基礎心理実験のプログラムを組んだぐらい(画像提示、入力処理、出力処理(画像、動画、音の提示)、時間制御)。PsychoPiというPythonベースの実験心理学ツールで研究室の学部生のプログラムを作ってあげたり、Rで少し統計処理をしたりグラフを書いたりしたことはある。情報科の教員免許を取得する上で、C言語の基礎を授業で学んだくらい(ポインタやデータ構造については怪しい)。

授業で扱ったことがあるテキストプログラミング言語はC、JavaScript、(Python)である。Pythonがカッコ付なのは、来年度の情報Ⅰに向けて研修を受けたりPaiza.ioで勉強したりして、教科書レベルであれば(基本制御構造と簡単なデータ整形と表示)ある程度は理解しているレベルであるからである。一応実験プログラムを組んだこともある。

Gitでの開発経験はない。

コンピュータ・サイエンスの基礎

一応情報科の教員で元SEということで、コンピュータ・サイエンスの基礎的な部分に関してはある程度の知識は持っている(と思う)。応用情報技術者、ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト所持。

DB

DBは勉強のため、IPAのDBスペシャリストを受けてみたが実務経験がほぼゼロであり、学習時間もそこまで多くないため、先日惨敗したばかり。解説を読めば午後Ⅱでもわかる程度にはなった。Select文等のSQLの基本構文はある程度はわかる。

インフラ周り

元インフラ系SEとして、インフラ周りには自信を持ちたいところだが、正直微妙である。。

理由としては、

  • 専門はネットワーク
  • サーバーはWindowsが中心
  • ほぼオンプレ案件

であったためである。

AWSやLinuxについては、少し触ったことがあるが既に5年前。大学院生で研究を行っている傍らに携わった、AWSのパートナーでもあるベンチャー企業でのアルバイト経験がメインである。所詮アルバイト。基本的には手順書通りに構築・運用・保守作業するのがメインである(元SEということで、手順書作成まで一部やらせていただけていた経験は有り難かった)。なお、本サイトはGCPを活用しているが、基本的なサービスしか活用していない。

Docker?コンテナ?Kubernetes??ナニソレタベレンノー?状態である。

浦島太郎な元SE & Webエンジニアとしてはほぼ素人

つまり、所詮「ネットワーク、オンプレサーバーがメインであった枯れた技術のみの元インフラ系SE」という浦島太郎な元SEであり、「Webエンジニアとしてはほぼ素人」というのが筆者である。

とはいえやってみないと作れない。思い立ったのが9日前。Webサービスを作るために必要な情報を集めるところからはじめ、今は様々な言語を勉強中である。

せっかくなので、その軌跡を残したいと考え、勉強に飽きて気分転換をするためこの記事を書き始めたというところである。

情報教育を中心に教育関連のことを発信していますので 他の記事TwitterYouTube もご覧いただけると嬉しいです。また、情報教育教材のまとめサイト も作成しています。教材だけでなく、入試情報や便利ツールの一覧集などのページもありますのでぜひご覧ください。

高校の情報科の元教員で、EdTech Webエンジニア(ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、AWS Certified Solutions Architect – Associate 認定)。大学・大学院では実験心理学(人間の情報処理)を専攻。実践事例を報告したり、教育者向けだけでなく企業向けのイベントに登壇するなどの活動をしている。Google for Education Certified Trainer(Google for Education 認定トレーナー)。

Web開発

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