個人的に micro:bit より高校教育に適していると感じている教育用マイコン、makecode社 の CyberPi の接続と音の制御を実践しました!
IoTに非常に便利な Bluetoothドングル を用いたBluetoothでの接続にも挑戦しています!
最初はなかなか出来ない状態でめげそうでしたが、バッチシ接続できました!
Bluetooth接続に興味がある方はぜひ御覧ください。
Scratchと同じ操作感でIoTに強みのあるmBlockを用いて制御しています。
拡張ボード、Pocket Shield の説明もしています。
プログラミングやIoTの初学者でもわかる入門(使い方)の紹介記事でもあります。
CyberPiの接続
CyberPi(サイバーパイ)とPCの接続には以下の2つの方法があります。
- USBケーブルを使った有線接続
- Bluetoothドングルを使った無線接続
USBケーブルを使ったPCとの有線接続
USBケーブルは、USB TypeC のものが必要となります。というのも、CyberPi(サイバーパイ)の USB の差込口が TypeC なのです。近年、充電・データ通信ともに TypeC が主流になりつつあるので、個人的には嬉しい仕様です。
CyberPi Go Kit に付属している USBケーブル は TypeA と TypeC を接続するものです。そのため、USB の差込口 が TypeC のみの、MacBook やその他の機器を使われている方は、別途 USBケーブル を用意するか、TypeA から TypeC に変換するアダプタが必要となります。
なお、CyberPi本体の給電もこの TypeC の差込口から行います。
Bluetoothドングルを使ったPCとの無線接続
IoT や STEAM教育 を行っていくのであれば、無線化は非常に魅力的です。
CyberPi(サイバーパイ)では、「Bluetoothドングル」を使用することによって、無線化することができます(別途購入する必要があります)。
これで、ある程度の距離であれば、自由に作業をすることができるようになります。
なお、電源は CyberPi Go Kit に付属している Pocket Shield がバッテリーの役目を果たしてくれますので、完全に無線化できます。Pocket Shield のバッテリーは、実際の作業内容によりますが4時間前後は持ちます(今後、ソーラーバッテリーとか出てくると IoT・STEAM教育においても面白くなってくるのですけど)。
無線接続の方法
- Bluetoothドングル を PC の USBポート に接続
- Bluetoothドングル は USB TypeA となります。
- 接続すると、Bluetoothボタン が青色にゆっくり(約1秒間隔)点滅し、「接続待ち」の状態となります。
- ペアリング
- CyberPi に電源が入っている状態で、CyberPi と Bluetoothドングル を近づけて Bluetoothドングル の Bluetoothボタン を押します。
- このとき、かなり近づけないとペアリングできません(あるふ はこれにハマり、かなり手間取りました…)。
- ペアリング時、Bluetoothボタン が早く青色に点滅します。
- 「ブー」というビープ音が鳴るとペアリングが完了し、Bluetoothドングル と CyberPi が接続されます。
- ペアリングが失敗(タイムアウト)した場合には、「ブー」というビープ音が鳴らず、Bluetoothボタン がゆっくりと点滅する「接続待ち」の状態に戻ります。
- 既にペアリングできている場合、1の状態で「ブー」というビープ音がなり、Bluetoothドングル と CyberPi が接続されます。
- CyberPi に電源が入っている状態で、CyberPi と Bluetoothドングル を近づけて Bluetoothドングル の Bluetoothボタン を押します。
mBlockとの接続
気をつけなければならないのが、有線/無線関わらず、PC と CyberPi を接続しただけでは、mBlock で CyberPi を制御することはできません。
mBlock と CyberPi を接続する必要があります。
つまり、
PC <ー> CyberPi と CyberPi <ー> mBlock(ソフトウェア)
という2つの接続が必要ということです。これはどのマイコンでも基本的に同様です。なお、Raspberry Pi に関しては、Raspberry Pi 本体(SDカード等)に OS をインストールし、そこから制御することが多いです。
では、具体的にどうすれば良いかというと、PC と CyberPi が接続されている状態で mBlock画面上左下 の「接続」ボタンを押します。
すると、接続画面が表示されますので、有線/無線に関わらず、「USB」のタブを選択します。
「Bluetoothドングル を使っているのだから Bluetoothタブ ではないの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、Bluetoothドングル が PC の USBポート に接続されている状態ですので、PC から認識できるのは USB となります(少々ややこしいですね…)。
次に、適当な USBポート をドロップダウンリストから選択し、画面中央の「接続」ボタンを押します。選択できる USBポート が複数ある場合には、Bluetoothドングル 以外の USB を抜いて Bluetoothドングル がどのポートか確認してください。ドロップダウンリストに表示されない場合には、PCのドライバ等に問題があるものと思われます。
これで接続完了です!
CyberPiの音の制御
CyberPi(サイバーパイ)には、マイクとスピーカーが内蔵されています。
これらを用いてCyberPiで下記のことができます。
- しゃべらせる(テンプレートの音声を再生する)
- 録音・再生する
- ブザー音を鳴らす
- 効果音やブザー音でビートを刻む
- 再生速度を変える
- 音量を変える
ブロック型のビジュアルプログラミング(Scratch(スクラッチ))で簡単に制御できます(Pythonでの制御も可能)。
しゃべらせる(テンプレートの音声を再生する)
CyberPi には、感情豊かな音声が用意されており、その音声を再生させることができます。
また、「〇〇を再生する」ブロックだけでなく、「〇〇を完了するまで再生する」ブロックがあります。
これは、「再生が完了するまでは次の処理を実行しない」というものなります。時間の制御が必要になる場合に重宝します。
録音・再生する
CyberPi には、テンプレートの音声だけでなく、録音した独自の音声を再生することが可能です。また、テンプレート音声と同様で、「完了するまで再生する」ブロックがあります。
なお、ブロック型のビジュアルプログラミング(Scratch(スクラッチ))においては、残念ながら一つのプログラムに保持できる録音データは一つまでのようです。
ブザー音を鳴らす
音声だけでなく、指定した Hz(周波数)のブザー音を鳴らすことも可能です(ちなみにラの周波数は440Hz)。このブザー音は、鳴らしっぱなしにも秒数を指定して鳴らすこともできます。なお、鳴らしっぱなしにしたものを止めたいときには「すべての音を止める」ブロックを使用します。
効果音やブザー音でビートを刻む
CyberPiが保持している効果音や指定したHzのブザー音でビートを刻むことができます。
具体的には、1秒1拍を基本にして効果音やブザー音をCyberPiから鳴らすことが可能です。
ドラム系のものが揃っているので、この効果音を使えば8ビートぐらいなら簡単にCyberPiで叩くことができそうです(まだ試したことはありませんが)。
なお、「〇の音を△拍再生する」ブロックの〇の数値は、MIDIで音程を表す番号(ノートナンバー)となります。画像の例である60の場合、「ド」となります。〇をクリックすることでピアノの鍵盤が表示されるので、簡単に音楽をプログラムすることが可能です。
再生速度を変える
再生する音の速度を変えることできます。
速さを絶対的に指定することも、今の速さから相対的に速くしたり遅くしたりすることも可能です(おそらく25〜400%の範囲で)。
再生速度を相対的に遅くしたい場合には、「再生速度を◯%増加する」ブロックで数値をマイナスで設定してください。
音量を変える
再生する音の音量を0〜100%の範囲で変えることができます(デフォルトは30%)。
コメント